2012/2/10 ●コナーラクでサイクリング

昨日、暗くなって太陽寺院を出ると、一人の男に声をかけられた。寺院の前で小さなパーンショップを営んでる男で、「明日サイクリングしないか?1日75Rsで貸しているんだ」という。見るとパーンショップの裏に何台かの自転車が立てかけてある。コナーラクから何キロか東へ行くと砂浜があることを地図で見ていたので願ってもない、すぐにokした。


そういうわけで朝から自転車を借り、早速乗ってみる。昨日は気がつかなかったが、太陽寺院の周りを大きく取り囲むように車線をゆったり取った道路が新しく整備されており、道路沿いに真新しい食堂や土産物屋、ロッジなどが立っている。新市街といった雰囲気だ。州政府の観光開発が進んでいるのだ。大きな広場は観光バスのパーキングロットになっており、そこから太陽寺院に続く道の両側にはびっしり土産物屋が並んでいる。そのように設計されたのだろう。


驚いたのは土産物だ。Dighaを訪れたときにも感じたことだが、ちゃんとしたお土産物らしきものが作られて販売されているのだ。ここだとジュートで作られたタペストリーや動物などをかたどったどこかユーモラスな置物、オリッサ地方の神様、ジャガンナートをあしらったバッグや置物は、日本のゆるキャラグッズのようで面白い。ただ自分が見た限りではそれほどインド人観光客に売れているような雰囲気ではなかった。

コナーラク寺院へとつながる土産物ストリート
コナーラク寺院へとつながる土産物ストリート
こういったハンドメイドのものが多い
こういったハンドメイドのものが多い

続いて浜辺へ向かってみる。コナーラクからまっすぐ一本道で、自転車を貸してくれた男によると、約4kmだという。海から吹くのだろうか、風がとても気持ちいい。トキワギョリュウという松に似た針葉樹が道の両側に続き、これまた小さな松かさのような雌花を自転車のタイヤで踏みしめながら走る。割と単調な景色が続くのだが、途中で自転車を止めて木の写真を取ったり、本で名前を調べたりしていると、なかなか前に進まない。荒地に芙蓉のような花が一面に咲いている。近寄って「定本・インド花綴り」で調べてみるとキアサガオというのだそうだ。「キ」とは「木」のことで、木立性、つまり茎が木質化する性質の朝顔ということだ。アダンも連続して自生している。

キアサガオ
キアサガオ

浜辺に着くと、驚いたことにここもすっかり観光地の様相を呈している。土産物屋が並び、大きな観光バスのパーキングロットが整備されている。一番目立つところにこの観光政策を指揮したオディーシャ州政府のパトナイク首相の銅像がこれ見よがしに据え付けられている。この銅像がもっとも立派だった。Digahにもママタ女史の看板があったが、どこの政治家も発想は同じらしい。

近くに漁村があるので、砂地を自転車を押しながら行ってみる。沖を見ると波が高い。サーファーがいたら喜びそうなほどだったが、20隻以上の漁船が沖合いに出ていた。漁村の中ほどを貫く一本道を歩いていると、子供がペンをくれとかチョコレートをくれとか言ってまとわりついてくる。誰かここであげているのだろうか?

浜にいる男たちは網の補修に勤しんでいた。残念ながらどの程度魚が取れるのか見ることはできなかった。漁村内の椰子の葉で囲った粗末な住居のそばでは時々、魚を天日に干している姿が見られた。漂って来る匂いは日本人にはたまらない。

漁村内に学校があるのかどうか分からないが、クリケットをしている男の子たちや、自分に何かねだろうとまとわりついてくる男の子たちなどがどうしても目立つ。漁師の子供は学校に行かなくてもいいということなのか。。