●2/2~2/6 メダカ小学校に再訪

 

昨年同様、現地で日本人の方が運営されている学校を訪ねるためにやってきた。

→カジュラホ・メダカ小学校

 

最近、インドであまり観光地らしいところを訪れていないせいか、カジュラホに来るとインドの「ザ・観光地」という出迎えを受けてうんざりする。通りを歩いていると誰もかれもが声をかけてきて、「○○に行こう」と誘ってくる。


こうした田舎の学校を訪ねてみると、「教育の普及」というものの意味について考えさせられる。学校に登録していても、毎日登校する習慣すら怪しい子どもたちがいる。あちこちの学校で放逐され、頻繁に転校を繰り返す子もいるらしい。

 

以前、→Spin Off 教育の普及とは で インドの就学率として公表されているものを紹介したことがある。UNICEFなどでも、相当高いインドの就学率を公表しているが、率直に言うと自分は相当懐疑的だ。

 

インドには、少なからず漂泊している人々がいる。例えばここには大きなメーラー(お祭り)のための広場があり、定期的にバザール(市場)が開かれたり、ヒンドゥ^のお祭り会場になったりする。その度に商売のために遠方から家族総出でやってくる。時には1~2週間も前からやってきて、ビニールのシートなどでテントを作り、煮炊きをして、市場や祭りの日に備える。


あるいは道路建設や都市開発、ビル建設などに従事する日雇い労働者たち。こうした人たちも仕事現場のそばで一時滞在用のテントを張り、家族連れで住み込み、毎日現場仕事をこなしている。大都市の空き地などにズラッとテントが並ぶスラムは、大体都市開発にからんで仕事をしている人たちだ。

 

こうした人々は、まるでジプシーのように、一つの仕事が終わると次の場所へ、転々と移動しながら生活をしている。そしてこうした家族の子どもは学校に行くこともなく、親のいる工事現場で埃まみれになって一日中遊んでいる。

 

実際こうした子どもたちが、就学率を推計する上での母数に入っているかどうかは疑わしい。

 

また、州政府から補助金を受けている私立学校(aided school)では、登録児童数に応じて助成金額が決まることが多いため、児童の二重・三重登録が後を絶たず、不正受給の温床となっていた。そしてこのことが、実質就学児童数の上積みにつながり、正確な就学率の把握の障害となってきた。

 

メダカ小学校を運営している高森さんによると、ここMP州では、一人ひとりの児童にIDナンバーを付与した上でコンピューター管理を進めており、こうした児童の多重登録は解消されつつあると考えてよさそうだ。そしてこのことが、インドの子どもの就学状況の実態把握に少なからず貢献するのではないだろうか。

 

訪問したメダカ小学校での様子は、先ほどの学校のブログに掲載してくださったので、それをお借りしよう。

 

  →今年初めてのお客様

  →学校はにぎやかです

  →Sさんのお見送り

 

この学校を訪ねて、いたく感心したことが一つある。それは朝、登校すると児童たちが各自ほうきをもって学校を掃除して周ることだ。教室や中庭のごみを丁寧に掃き寄せ、集めたごみを集めて所定の場所に捨てに行く。座布団もはたいて片付ける。高森さんによると指導の結果なのだそうだが、今では何も言わなくても登校してきた生徒たちが勝手に始める。こんなこと、と思うだろうが、こんなことがインドではいかに難しいことか。


 

学校は昼までということもあり、カジュラホの有名な寺院郡も訪れてみたが、残念ながら、何の啓示もなかった。この、大きく深い寺院郡を感じ、受け止めるには、それなりの、精神的なものを練って繰るような準備のプロセスが必要なのだろう。残念ながら今回はそういうタイミングではなかった。250Rsの入場料を払って入ってしまったことを悔やみながらカジュラホを去ろう。