アプリで旅するインド

 

●難しいインドでのSIMカード購入

 

インドでスマホや携帯を使うためにはインドのSIMカードが必要だが、外国人にとってはその入手がなんとも難しい。

 

SIMカードは各通信会社から委託を受けた代理店が販売を行っており、小さな個人商店が多いのだが、自分が知る限り、デリーのメインバザールやコルカタのサダルストリート周辺など、外国人旅行者が集まるエリアでは販売してくれる店が少しある。

 

しかし基本的にインドでSIMカードを購入する場合、多くの代理店からは証明用写真とともに、ローカルIDの証明書類(インドの免許証やインドのパスポートなど)が求められる。携帯電話はテロリストの通信手段として利用されやすいということもあって、各通信会社は外国人に対しての販売を事実上規制したいらしい。そしてそれは末端の販売業者までかなり徹底されている。実際、インド滞在中に各都市で何十軒も代理店を周って販売を断られ、Airtelの直営店にも出向いたことがあるが、「(外国人のパスポートだけでは販売できるかどうか)こちらでは判断できない」、「日本の銀行の通帳のコピーが必要だ」とまで言われたことがある。

 

さて、インドでのSIMカード入手の難しさの話はここまでにしておいて、インドを旅する際に、スマホを使用してもっとも役に立つのは、間違いなくGoogle Mapなどのマップアプリだろう。ほとんどのスマホがGPSを備えている現在、最強のアプリだ。なにしろバスに乗ってもオートリクシャに乗っても鉄道の中でも、自分が一体どこにいるのか、一目瞭然なのだから。バスに乗っていても降りる場場所が分かり、メーターで走るリクシャに遠回りされても文句を言うことができるし、電車が遅れていても、焦ることがない。

 

次に助けられたのが鉄道関係のアプリだった。今回鉄道には3回しか乗らなかったのだが、インドの鉄道アプリは種類が多く、どれも大体似たような機能なので使いやすいものを選べばいい。その機能についてだが、路線・チケットの検索、予約(Creartripのアカウントが必要)、そして予約したチケットがwaitingだった場合は、キャンセルにより順番がどこまで繰り上がっているかどうかをPNR statusで確認できる。

 

Creartrip
Creartrip

Cleartripは言わずと知れたインドの鉄道、飛行機、ホテルなどの予約サイトのAndroidアプリ。列車やフライトの検索、空き状況、そして予約後のステイタスがチェックできる。予約のためにはアカウント取得が必要で、そのためにインドで携帯電話用のSIMカードを購入し、SMSでパスワードを受け取る必要がある。一度アカウントを取得すると永久に利用できる。

 

さらに一部のアプリでは、列車の運行状況を表示する機能が付いていて、これは旅行者にとってとても便利な機能だ。Indian railwaysは、2年ほど前からインド全土を走る主だった列車の運行状況を、ほぼリアルタイムでネット上にアップロードしている。自分がこれから乗ろうとしている列車、あるいは実際に乗っている列車が、今予定通りに運行しているのか、遅れているとすれば何分程度遅れているのか、遅れている場合、この後の駅への予想到着時刻などについて表示してくれるのだ。

 

Indian rail train & IRCTC Info
Indian rail train & IRCTC Info

Train live statusは、列車の現在の運行状況を検索してくれる便利な機能。運賃検索やチケットの予約状況(空き状況)、IRCTCを通しての手配などもできる。Seat Mapは事前に自分の予約した席が車両内のどの辺りに位置しているかが分かって便利だ。

 

上に紹介したアプリは →National Train Enquiry System のサイトにアクセスしてくれるので、列車に乗り込む前、乗っている最中に何度もチェックして、安心して旅行が出来た。PCが利用できる状況なら、直接上記のサイトにアクセスして確認できる。目的の列車の番号、駅名、運行日(当日)を選択し、view full runningをクリックすると、直近の通過駅、予定より何分遅れているか、などが確認できる。

 

次に積極的にダウンロードして試したのが、各都市の市バスの乗り方を助けてくれるアプリだった。大都市で自由に市バスを乗りこなせたら、どんなに便利だろう。今回、コルカタ、ハイデラバード、バンガロールの市バスアプリをネット上で見つけて使ってみたものの、残念ながら外国人の旅行者にとっては、あまり便利なものとは言えなかった。

 

●Kolkata Bus Info

 

Kolkata Bus Info
Kolkata Bus Info

コルカタの市バスを乗りこなすためのアプリ。バスに乗車する地名と降りる地名をリストから選択して、その区間を走るバスナンバーを検索する。ただし土地勘のない外国人にとっては地名がほとんど分からないうえ、リストアップされている地名があまりにも少なく、かなり大雑把なようだ。実際にはこのリストの何倍も市内に乗降所があるはずなのだが、ほとんど捕捉できていない。率直に言ってこのアプリだけでいきなり市バスを乗りこなすのはとても難しい。

 

●Hyderabad bus guide

Hyderabad Bus Guide
Hyderabad Bus Guide

ハイデラバードの市バス検索アプリ。乗降場所をそれぞれプルダウンリストから選択すると、乗り換え地点を含むバスルート及びバスナンバーを表示してくれる。その上でGoogle Map上にバスのルートを検索してくれるすぐれもの。ただし検索結果が実際に走っているバスの種類よりとても少ない気がする。入力するバスストップの数があまりにも膨大で、スクロールするのが大変。

 

●BMTC Routes

BMTC Routes
BMTC Routes

バンガロールの市バスルート検索アプリ。乗降場所を入力(アルファベット1文字以上入力すると選択肢がプルダウン式で表示)すると、利用できるバスナンバーとルートが表示される。マップでもバスルートが表示されるので便利。ただし自分の今いる位置(乗車場所の名前)が分からないと、検索が難しい。

 

●Bangalore BMTC Info

Bangalore BMTC Info
Bangalore BMTC Info

バンガロールの市バスを検索するアプリ。From toで乗降場所を選択して(リストが長大でスクロールするのが大変)バスルート検索できるほか、RealtimeではスマホのGPSを利用して、今いる位置の最寄りのバス停を地図に表示してくれる。しかし実際に存在するバス停全てを網羅していない?市バスのナンバーから主だったルートを検索できるBus detailも便利だが、全て文字情報でマップ表示がないのが残念。