●KLでのトランジット テクニカル

エアアジアを利用してインドに行くようになって何年かたつ。行きも帰りもクアラルンプールに立ち寄る。市内で1~2泊したり、半日だけLCCTに滞在して飛び立ったり。そこでそろそろ、トランジットの実際について覚え書的なことをまとめておこうと思う。

 

エアアジアが東南アジアを中心に世界中にフライトを拡大してきたおかげで、KLのLCCTにはさまざまな国から旅行客が集まるようになって来た。自分と同じような東洋人の風貌をしていても、話す言葉はさまざまだ。ここに降り立ち、この独特の雰囲気ともわっとした湿気に包まれるたびに、特別な気持ちになる。さあ、これからインドだ、という高揚感だったり、もう日本に帰るのか、という感傷だったりする。

 

●LCCTで食事するならFOOD GARDEN

 

LCCTに入っているカフェなどが少し高めの値段設定(マックは市内と変わらないが)なのに対し、施設を出てバス乗り場のある方向へ歩き、その先にある別棟の中に入っているFOOD GARDENと名の付いたフードコートでは、ローカルな食事が市内とほとんど変わらない料金設定で提供されている。大皿にご飯を盛ってくれて、東南アジアに共通する甘辛な味付けのお惣菜各種を盛ってくれる。ミネラルウォーターも(冷えていないが)ここで買ったほうが安い。

 

ここはエアコンがほとんど効いていないのがネックだが冷え性の人にはいいかもしれない。壁や柱にコンセントが結構付いていて、ここに長時間粘ってスマホやタブレットの充電をしている人も多い(LCCTの中にあるカフェやレストランではコンセントの数が少なくてほとんど借用できない)。

 
国際線出口を出て、最も遠いLCCT施設の外れにあるFOOD GARDEN
国際線出口を出て、最も遠いLCCT施設の外れにあるFOOD GARDEN
中は結構広い。フードコート(セルフ形式の食堂)になっている。
中は結構広い。フードコート(セルフ形式の食堂)になっている。

 

●LCCTからチャイナタウンに行くにはSTAR SHUTTLEのバスで

 

クアラルンプールで安めの宿が多いのはチャイナタウンとされているが、エアアジアがLCCT~KL SENTRALの間にSKY BUSを運行しているせいで、それを利用する人が多い。KL SENTRALでバスを降りてチャイナタウンまではさらに電車に乗り換えないといけない。

 

それよりも楽なのは、LCCTにあるバス溜りでスターシャトルのPUDURAYA行きのバスを利用する方法だ。所要時間は約1時間半。このPUDURAYAはチャイナタウンの北外れにあるバス停留所のことだ。

 

ちなみにPUDURAYAにはPUDURAYAバスターミナルというマレーシア各地を結ぶ大きなバスターミナル施設があるのだが、その施設に停車するわけではないので注意。実際にはその施設の外にある東側の路上のバス停留所に停車する。しかしここで降りれば、チャイナタウンまで歩いていける。また、チャイナタウンの宿からLCCTに向かう際も、ここからバスに乗れる。LCCT-PUDURAYA は8MYR、PUDURAYA-LCCTは12MYRという変則的な料金体系だ。時刻表を確認しておいて、その時間より少し前に行けば、近くに折りたたみのいすに座ってベストを着ている男たちがバスのチケットを売っている。

 

→STAR SHUTTLEの時刻表

 
LCCTのバス乗り場付近。さらに進むとフードコートがある。
LCCTのバス乗り場付近。さらに進むとフードコートがある。

 

 

●意外と簡単だったFLY-THRUチケットでのマレーシア入国

 

チェンナイから日本に帰国する際、初めてエアアジアのFLY-THRUのチケットを利用した。チェンナイからKLでのトランジットを経て、大阪(関西)まで通しのチケットのことだ。といっても利用する側にとってはチェンナイ-KL、KL-大阪(関西)の2枚のチケットをバラバラに買うのと、どこが違うのかな?とメリットがよく分からなかった。預け荷物をインドから大阪までダイレクトに運んでくれるのだろう、ということくらいだ。

 

しかし実際よく考えてみると、チェンナイからKLに到着するのが14:30ごろ、KLから大阪(関西)に飛び立つのが日付が変わって夜中の01:00という時間帯なのだ。10時間というのはトランジットにしてはあまりにも長すぎる。しかも決して広くはないLCCTでそんなに広いトランジットエリア?なるものがあるのだろうか。時間がつぶせるのだろうか。食事はできるのか。できれば一度空港外に出たいのだが、できるだろうか?KLのLCCTに到着して、交渉してみるしかなさそうだ。

 

飛行機がLCCTに到着し、搭乗客がタラップを降りて駐機場をぞろぞろと行列を作って歩きながら、ターミナルに吸い込まれていく。施設に入って2階へのイミグレへと続くエスカレーター手前で左に逸れてトランジットエリアに行く。カウンターがいくつかあり、係員がいたので搭乗券を見せた。「KANSAI?」係員は搭乗時間を把握しているらしく、搭乗時間までは相当時間があるので、このまま進んで部屋の奥から隣の出発ロビーに出て、そちらで10時間待つか、それともエスカレーターを上ってイミグレから一度マレーシアに入国してもいい、と言われた。"You can choose." 

 

おお、ありがたい。機内預け荷物は関西行きの便に自動で運ばれる、通しチケットのチェックインは済ませている状態なので、荷物のdropカウンターには立ち寄る必要はない、その代り搭乗時間の3時間くらい前には必ず再度イミグレで出国手続きを済ませて出発ロビーまで来るように、と搭乗ゲートの番号を搭乗券に書いてくれた。インドでWEBチェックインした段階で、関西行きの便の座席番号も割り振られて搭乗券に記載されているので、手続き上は問題ない。

 

何か交渉しないといけないかな、と考えていたのに、呆気なくマレーシア入国が認められたので、もちろん、とばかりにエスカレーターに向かった。搭乗手続きの時間も考慮に入れると、わざわざ市内まで往復3時間をかけて行く気にはならなかったが、狭い出発ロビーだけで10時間過ごすよりは、外に出てLCCTターミナル内をぶらぶらしている方がよっぽど気分的には楽だ。本当はシャワーが浴びれれば一番いいのだが、それだけが残念だった。

 

しかしLCCTで10時間過ごして再度搭乗手続きを済まし、ダンキンドーナツ前のエスカレーターから出発ロビーに降りていくと、トイレへと続く通路があるのだが、そのトイレの一角にシャワー室があるのを見つけた。こんなところにシャワー室があるなんて!

 

 

●インドルピーの再両替

 

インドルピーは国外持ち出し禁止だとよく聞く。だからインドルピーはインド国外では両替できないから、必ず使い切らないといけないと言われる。しかし最近は余ってもまた近いうちに行くから、と持ち帰ることが多くなった。

 

先日インドからの帰りにクアラルンプールのLCCTに立ち寄り、マレーシアリンギットが必要になったとき、ふといくつかの両替所を覗いてみた。チェンナイからの便にはインド人の乗客が多い。マレーシアやシンガポールにはタミル人をはじめ、多くのインド人が住み着いていることもあって、エアアジアが1日2便も飛ばしているのだ。これだけインド人の行き来があれば、両替の需要があって当たり前だろう。

 

すると、インドルピーを取り扱っていない両替所もいくつかあったが、レートを設定している両替所もあった。試しに聞いてみたらちゃんと替えてくれるというので、手持ちのインドルピーを替えてもらった。インドルピーはクアラルンプールのLCCTでマレーシアリンギットに両替できる。両替所ではマレーシアリンギットから日本円への両替もできるので、インドルピーから日本円への両替も可能かもしれない。