ヘリコプターで結婚式に

 

→ヘリコプターで颯爽と結婚式に向かう不可触民

面白いニュースを見た。ラジャスタン州のMewsatと呼ばれる地域では、結婚式にヘリコプターを使うのが流行しているという。もちろんチャーター料が1時間15~20万ルピーと高額なので経済的にゆとりのある層に限られるのだが、この記事では不可触民の花婿がbaraatと呼ばれる、結婚式に向かう一連のヒンドゥー式のプロセスにヘリコプターをチャーターしたという。しかも3年前にもこの地域で他の不可触民がヘリコプターをチャーターしたという。インドでは昔から一般的に新郎が馬に乗ってbaraatを行うのが通例とされてきたそうだが、不可触民がそういった他のカースト・ヒンドゥーのまねをすると激しい抵抗があるという。しかしこのヘリコプターについては今のところ、他のカースト・ヒンドゥーも沈黙を守っているそうだ。インド人の結婚式に費やす金額は並々ならぬものがあるが、ここまでくると呆れてしまう。日本の結婚式場のド派手な演出なんかもインドでは受け入れられるのではないか。

baraatというのはwikipediaによると主に北インドやパキスタンで見られる習慣で、花婿が家族とともに結婚の儀式のために花嫁のもとへ向かうためのプロセスで、バンドや歌手を引き連れて踊りや音楽とともにbaraatiと呼ばれる花婿周辺の人々と向かうのだと言う。花婿はその際に、きれいに飾られた馬に乗るそうだ。そしてbaraatiは花嫁側の招待客として結婚の式典に参加する。クシナガラの村で見たのと同じだ。