2011年

8月

07日

インドの子供にも視力低下の波

 

→私立学校に通う子供の方が視力は悪い-調査で明らかに

チェンナイの眼科病院が興味深い調査結果を発表している。4~12歳の子供15万人の視力検査を実施し、子供たちの視力異常の傾向について分析を加えている。いわゆる中・上流家庭に属し、有名私立学校に通う子供3万人と、公立学校に通う12万人の一般家庭、貧困階級の子供との間に視力異常の傾向に差があるという。前者では近視、遠視、斜視、白内障、緑内障などの視力低下、視力異常の子供が15%に達するのに対し、後者では5%程度だという。この差を子供たちの生活習慣と結びつけ、中・上流家庭ではテレビが普及しているせいもあって1日に最低1時間半は視聴している。そのほかパソコン、テレビゲーム、携帯電話などに学校以外の時間を費やしていて、外で遊ぶ時間が少ないという。一方で貧困家庭にはそれらがない家庭が多く、代わりに外で遊ぶなど最低でも1日2時間以上は日光を浴びており、上流家庭の30分程度に比べてはるかに多いそうだ。日の光を浴びることにより視力低下を防ぐドーパミン、ビタミンDなどが子供たちの体内に生成されるという。

最近の子供、特に私立学校に通う子供は、進学への高い期待を親から掛けられることもあり、受験勉強の時期も早まりつつあることも影響しているのではないかと見られている。子供たちへの定期的な視力検査と、ホウレン草やキャベツ、人参、パパイヤ、魚、卵などのビタミンAを摂取できる食材を使った家庭料理、外でのアクティビティをなるべく増やすことが大切、と親たちに呼びかけている。