2012/2/5 ●BIG BAZAALに行く


朝からバスでシアルダー駅に向かった。以前、ここを通ったときに駅に併設されたBIG BAZAALというショッピングモールを見かけ、行ってみたいなと思っていたからだ。外から見た限りでは、駅ビルに入った巨艦デパートのように見えたのだ。

シアルダー駅と連結したBIG BAZAALのビル
シアルダー駅と連結したBIG BAZAALのビル

インドの多くのショッピングモールでは万引き防止のためか、入り口で持っているかばんを預けないといけない。面倒なので今日はバッグを持たずに手ぶらで行くことにした。入り口でも金属探知機を通ったりと、面倒くさい。買い物をするつもりもなく、ぶらぶらと見物しに来ているだけなので余計そう感じるのかもしれない。

1Fは集中レジ方式の食品売り場。米や豆類が量り売りでやたらと種類が多い。こういう店の食品売り場は生鮮は少なく、概して調味料やお菓子やお茶などのグロサリー(加工食品)の品揃えが充実しているのが普通だ。マギーの袋入りヌードルなどもバンドルセールしている。

店内を見渡してびっくりしたのは、驚くほど売り場面積は小さい、外からは巨艦店舗に見えたのに。。。2F以上は衣料品や住関連商品などで5Fまである。なんとなく手に手取った物の製造国を見ていく。こういう店なので品質のしっかりしたものを中心に置いているようだ。インド製品が目立つが、中国製品も多い。ちょっと気の利いたもの、IH調理器具やラジコンヘリのおもちゃ、キャラクター文具などは中国製品が多い。インド製のテーブルウェアブランド、DREAMLINEやNIRLEPなどは比較的しっかりした品質のものが多いと感じた。

あくまで個人的な印象だが、インド製の日用雑貨製品は全般にわたって、品質、種類において中国製品にはもはや追いつけないほどの差がつけられているように思える。インド人の旺盛な消費意欲を満たすために多くの中国製品がインドに輸入されているが、それでは替わってインドにそれらを製造する力があるかというと、きわめて怪しい。

特にプラスチック樹脂の成形品はインドのものはどれも肉が薄くてぺらぺらだ。ペットボトルみたいな水筒が平気で売られているし、濡れた洗濯物をかけると曲がって落ちてしまうようなやわらかいハンガーなども束になって売られている。タッパーウェアなどもぺらぺらで頼りない。

専門的なことは分からないが、技術的なものが不足しているのか、それだけの品質を消費者が求めていないのか。。。

改革・開放政策の下、積極的に外資を受け入れ、製造技術を国内に取り込んだ中国と、国内産業の保護・育成からずるずると外資を規制してきたインド。明らかにインドは中国の後塵を拝している。

エスカレーターを降りてくると、1Fの上りエスカレーターの前で20人くらいの客が団子状態でキャーキャー騒いでいる。みんな女と子供たちだ。こういう店に初めてきたのか、エスカレーターというものに慣れていなくてスムーズに乗れないのだ。子供たちはなんとか飛び移るものの、大人の女性たちはタイミングを図っているがなかなか乗り移ることができない。見かねて店員の女性が手を取って引っ張る。

ただでさえサリーは裾が長いので危なっかしい。エスカレーターに挟まれそうだ。こういうエスカレーターがもっと普及すれば、恐らくそのうちサリーが挟まれて破れたとか脱げたとか転倒したとか、そういう事故も多発するに違いない。

せっかくなので1Fの食品売り場でいくつか買い物をした。スナック菓子とチョコレートとパン。レジで計算してもらってお金を払うと、係りの人が商品を袋につめてくれ、袋の口を決して手ではほどけないビニールのタイで縛られる。そしてレシートを渡され、出口のところでそのレシートにしるしの穴をあけられる。レジを通していない商品を袋に入れないように、レシートと袋の中身が完全に一致し、さらにレシートが再利用されないように、なんとも徹底した万引き対策なのだ。

袋の口は結束用のビニールタイで封印
袋の口は結束用のビニールタイで封印
今日買ったもの 各35Rsで合計105Rsだった
今日買ったもの 各35Rsで合計105Rsだった