2012/2/15 ●さよならチリカ湖


朝早く目が覚めた。7時半にフェリーが出るのだ。7時過ぎに船着場に行く。対岸のNuapadaという集落までたった4Rsだった。時間ぎりぎりにバスがやって来て、乗客を乗せたままフェリーに乗り込む。小さなフェリーだが先に軽4輪が乗り込んでいて、さらにバスが乗り込んだのでいっぱいだ。その周りに人がなんとなく隙間を見つけて座ったりしている。自分も油が浮いている甲板に荷物を下ろして座り込んだ。

これが湖を渡るフェリー バスも乗り込む
これが湖を渡るフェリー バスも乗り込む

地元の人にとってはなんともないのだろうが、自分にとってはわずか4Rsで楽しめる船旅だ。昨日立ち寄ったイルカの生息水域も通るので、目を凝らして水面を眺めていたが姿は見えなかった。40分でNuapadaに到着した。バスか何かが待っているのだろうと安易に考えていたが、小さな集落があるだけで何もない。フェリーから降りてきたフェリーにあわてて飛び乗った。どこに行くか聞いたがよく分からない。ただどこか大きな町まで行くのだろう。大きな町まで行けばどうにかなる。

バスはのどかな湿地帯を走る。牛や水牛が広い湿地に散らばって草を食んでいる。こういう場所だから農作には向かないだろうと思いきや、バス路を挟んで畑や田んぼも時々見かけた。塩害もありそうなのにどうやっているのだろう。

バスはBehrampurという大きな町に着いた。ここがこのバスの終点らしい。地図で確認すると、オディーシャ州の南、もうアンドラ・プラデーシュ州に近い。女子学生の自転車姿がここではよく目立つ。スクーターに乗っている女性の姿も目立った。

自転車に乗った経験のない女性がいきなりスクーターに乗るとは思えない。自転車に乗る習慣が根付いてきたからこそ、スクーターに乗り換える人が出て来たのだろう。

バススタンドでバスを乗り換えて、この日はSrikakurumという街まで進んだ。