2/11体調不良で寝込む

1週間でウッタルカーシーの町を出る予定だったが、出る直前になって体調を崩し、1日延ばすことにする。出て行くのを体が嫌がってるのだろうか?風邪のような症状でさっと熱が上がって体がだるくなり、せきが止まらない。以前訪れた時もそうだったが、この町を出るときはいつもふらふらしながら出て行くことになる。大事をとって昼も外出せずに宿の中で過ごす。

屋上で日向ぼっこしながら本を読んでいたらそのまま寝てしまい、日が真上に昇ってそこらじゅうが熱くなってからあわててベッドに潜り込む。こんな時は自然と「旅に病んで、、、」という有名な句が頭に浮かんでくる。大げさだ。インド病とでもいうのか、日本ではあまり体験しないような体調異変にインドでは時々見舞われる。日本では風邪すら引かないのに、ここではなぜだかせきが止まらない。喘息になったのか肺炎にでもなったのだろうか、もしかしたら肺癌だろうか?以前はヘビースモーカーだったからなあとか、食道がんは自覚症状がないってテレビで言ってたなあとか、ベッドで布団をかぶりながら、大して真剣ではないもののあらぬことを考えたりする。それでもインドに来ること自体、ある種劇薬に晒されるようなもので、自分の中で密かに進行していた病や、自分の体をだましながら送る日常生活の裏側にあるものを、一気に露わにしてしまうのではないだろうか、と思ってしまう。