2012/2/20 ●山深い村からのとんぼ返り


今日はまずKoraputに行き、そこからLaxumipurという村を目指すことにした。地図を見るとメジャーなバス路線から外れた道だが、Koraputのバススタンドでは意外と簡単にバスが見つかった。これまで見てきた景色と違い、比較的急峻な山間を縫うように道が続いている。ちょうどシヴァラットリの時期で、途中の小さなマンディールがきれいに飾られてたくさんの人が参拝に訪れていた。Laxumipurは地図で見る以上に距離があり、時間がかかったが昼頃には到着した。ここからNarayanapatnaという村を目指し、できれば別ルートでKoraputまで戻りたい、つまりぐるっと1周するのが今日の予定だった。

Laxumipurはバス道沿いに出来た小さな村だった。乗り合いジープをつかまえ、1時間ほどかけてNarayanapatnaへ行く。さすがにここまで来ると道が細い。バスと違ってゆっくり景色を楽しむのにはほど遠かった。

バス道沿いにランタナが群生していた
バス道沿いにランタナが群生していた

Narayanapatnaに着いて早速次のジープを探す。次はなんとかして昨日訪れたSimiliguda方面へ出よう。メジャーなバス路線に戻るのだ。しかし小さな村にはそれ以上の車はなかった。Laxumipurに行く(戻る)車しかないよ、と言われしばらく絶句した。こういうこともあり得る、と覚悟してきてはいたが、来た道を戻るというのはなんともつまらなく思える。

仕方ない、と気を取り直し、今来たばかりのLaxumipurに戻る車に乗り込む。部族の女たちがずらっと乗り込んできたが、その中に混じっていた幼い少女二人を見てハッとした。見た感じ10歳にも満たないような年ごろだが、インドの女の子は日本人がイメージするよりも若く見える。ひょっとしたらもっと年上なのかもしれないが、2人ともサリーを着用していたのだ。・・・・?しばらく考え込む。一般的にヒンドゥ社会ではサリーは既婚女性が着用するものだ。この辺りの少数民族には少女でもサリーを着用する習慣があるのだろうか?それともこの山深い村では公然と幼女婚が行われているのだろうか?

せめて隣に座っている青年に尋ねてみたいという衝動に駆られたが、子どもとはいえインドで見知らぬ少女や女性のことをあれこれ詮索するのは大変失礼で、トラブルを招く可能性が高いと思い至り、我慢することにした。彼女たちには夫らしき男性は付き添っていない。むしろ母親くらいの年代の女たちと一緒だ。きっと思いすごしに違いない。

Laxumipurに到着したが帰りのバスがなかなか来ない。やはりここはマイナー路線なのだ。2時間以上待ってようやくバスが来た。Koraput経由でJeiporeのホテルに帰り着いたのは、夜遅くになってからだった。